ターミナル
2006年 07月 08日
この映画は、トム・ハンクス演じるところのビル過程が面白いんですね。ターミナルの人達に段々と受け入れられていくその過程が。
トム・ハンクス演じるところのビクター・ナボルスキーが右も左も分からないアメリカの空港に足止めを食らった所から話が始まるわけですが、実際に自分がそうだったら‥‥と考えると、結構ハードですよ、これは。
日本では、英語を学校で習うから、その経験がある人ならちょっとはマシかもしれませんが、日本語の場合、ビクターがやったような方法で言葉を学ぶのはちょっと難しい‥‥。日本語の場合は通訳がすぐ見つかりそうですが。
映画だからと言ってしまえばそれまでですが、人間必死になったら覚えちゃうのかなぁと、ちょっと思ったりもしました。生きるためにというと大袈裟だけれど、生活をするために全く知り合いのいない土地で行動するには、言葉が分からないとどうしようもない。ほとんど「言葉を知らない」状態でアメリカに向かったという設定が、想像以上にビクターの孤独感を増幅させているように思います。
冒頭から暫く、ビクターの苦しい状況が続くので、観ていても苦しいというか、あまりいい気分ではありませんが、段々と馴染んでくるに従って、ウキウキしてくるからそれまで我慢。
それにしてもね、序盤での警備室(?)での警備員たちの姿って、実験対象のモルモットを見ている研究員みたいでちょっとやぁね。
(* ̄▽ ̄;A喰うものやってくれぃ。
それほど長いシーンではありませんが、ビクターと監視カメラとの攻防(大袈裟)は結構楽しかったです。気に入ったシーンの1つ。
食べるシーンには執着がある私。
何とか手に入れた小銭で、バーガーを買いに行くんだけれど、ああいうのを目にするとバーガー食べたくなりますなぁ。ポテトも食べたい。
脇でスタンリー・トゥッチ( Stanley Tucci )さんが出ています。いい味出しています。
こういう役にはピッタリだなぁと感心してしまいます。
根っからの悪人じゃないキャラクターだというのが、序盤でビクターのことを「騙してどうにかする気にはなれない男だ」(確かそんな訳だった)と言っていることからも分かります。仕舞いにビクターの所為で(?)立場が悪くなったものだから、意地悪オヤジになってしまうんだけれど。
(ありがちありがち) どこか抜けてる役をやらせると、う~~んチャーミングですな。目が可愛い。
ビクターは真っ正直な男。
これくらい真っ直ぐだと、いいことあるのかな~と思ってしまう。
やはり最後の方はジワ~ッときましたが、ただ個人的にはあとちょっと‥‥もうちょっと‥‥その先を‥‥ってという感じでした。映画に詳しい人から言わせると、このくらいがいいのでしょうかね? でもいい気分で見終われるので、好きな作品です。
エキストラを含め登場人物が半端じゃないので、何度も見て楽しめるかなと思いました。
細かい所を観るのもまた楽し。
そういえば、テナントで吉野家が入っているのにはたまげました。
(* ̄▽ ̄*)すごいね、吉野家。