ナショナル・トレジャー
2006年 07月 10日
自分が、ニコラス・ケイジという役者さんを、結構好きなんだなということが分かりました。
いえね、嫌いだと思っていたわけでは勿論なくて、好きか嫌いかだったら好きな方だというのは分かっていたのですが、この人の表情とか動きとか、そいういうものが結構好きだということに改めて気づきました。
決してシャープな動きをするわけではないんですけどね、走っている所も、困っている所も、悔しがっている所も、どの動きも表情もいいなと思ってしまう。
おおそうか、ニコラス・ケイジ‥‥好きだったんだ‥‥私。
冒頭からテンポがいいというのでしょうか。飽きません。
ワクワクがずっと続く感じでいられたので、最後まで楽しめました。DVD にはもう1つのエンディング(というよりこちらがオリジナルらしい)も入っていて、それもよかったです。私はオリジナルの方でも良かったと思うけどな。続編を予想させるようなラストだからっていって、別に続編作らなきゃいけないってことではないのだから、いいと思うのだけれど。
主人公以外もいい感じ。
お父さん役のジョン・ボイト(as パトリック・ヘンリー・ゲイツ)がちょっととぼけた感じでいい味です。チャーミング。この父ゲイツにしてこの子ゲイツありという感じがします。ちょっと抜けてる感じが親子らしくていいですね。検索して知ったんですが、アンジェリーナ・ジョリーのお父さんだったんですね。知りませんでした。
ジャスティン・バーサ扮するライリー・プールのスペシャリストぶりもよいです。公式ホームページの説明によると、まだ映画界に入って間もないのだそうですが、そんな風に見えなかったです。(そんな風に見えるような役者は使わんか‥‥そりゃそうだな‥‥)
たまたま一緒に借りた【フライトプラン】にも出ていた、ショーン・ビーンがここにも出ています。
でもやっぱり悪役(ここでは厳密にいうと悪というのではないような気もするが)の方が光りますね。色んな役をされているようなので、ほかのタイプの役も色々見てみたい気がする役者さんです。
アビゲイル(ダイアン・クルーガー as アビゲイル・チェイス博士)のつま先トントンが決まっているのはバレエをやっていたからかしらと、公式ホームページのキャスト説明を見て思いました。
道路を横切るシーンがあったけれど、横からのアングルで撮ってあったのは歩く姿が綺麗だからかなとか。(その時は気づかなかったけど) 色々思ってしまいましただ。
ニコラス・ケイジってね、私の場合シリアスな作品はまだ見ていないので、こういうアクションものでということになるのですが、完璧じゃない所が魅力なのかな。
どこか失敗しそうな気がして‥‥(* ̄▽ ̄;Aいや失礼。
上手く説明できないのですが‥‥。
起こっていることは特に違いはないのです――よね。
例えば、トム・クルーズのミッション・イン・ポッシブルなどにも「予期せぬトラブル発生」はあるわけでして、いや、すんなり行くはずがないであろうことは分かっているのでして、だからどんな役者さんが演じても恐らく、そういうシーンなどは出てくるもの――なのですが。
何ていうのかな‥‥何かが違う。
ドン臭さというのでしょうか。抜けてる度というのでしょうか。そう感じさせるものが幾分強いがために、よりトラブルへの期待が高まる。というか、トラブルを克服してのニコラス・ケイジというか‥‥そういう感じがするのです‥‥。そこがまた良い。そそ、良い。
困って地団駄踏んだりしているとか、歯ぁ食いしばってるとか、色んな表情がチャーミングで、いっぱい見たいなと思う、そういう魅力があります。