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私の人生無駄ばかり…そんな日々。


by dugong156
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私目線の【芋たこなんきん】

今週の芋たこは、健次郎が脳溢血で倒れてしまうという怖い内容なので、とてもじゃないけど1回1回見る気になれず、日曜日にまとめて見ました。

兎も角健次郎おかえり~~と言いたい‥‥よかった‥‥(ノ_・ )。

回想シーンはよく使われる方法ですが、芋たこの回想シーンの使い方は予想外でした。
伏線の張り方もその使い方もはっきりいって想像以上の展開を見せてくれて、笑えたり泣けたりと忙しい。今週も、町子のお父ちゃんが亡くなった時や、健次郎の前妻澄子さんの死などが描かれ、今まさに戦っている健次郎と対照的な形として描かれていたような気がします。

心に響いた部分はたくさんありますが‥‥。

町子が健次郎の手を握りながら、お父ちゃんが床に伏している間、どうしてこうやって傍にいてあげなかったんだろう、手を握ってあげなかったんだろうと後悔します。戦争でたくさんの人の死に直面したとはいえ、まだ子供だった町子は、愛する人が傍からいなくなるということをまだ深くは考えられなかったのかもしれません。父親を心配しつつも、白いご飯に喜び、ご飯も喉を通る。それが子供の気楽さでもあり、無邪気さなのかなと思いました。

一真さんが言う「教え」を、人は身近な人・大切な人の死で学び重ねるのかもしれません。
悲しさは子供も大人も変わらないでしょうが、人生を重ねれば重ねるほど、大切な人の重みを子供の時以上に感じ、失う恐怖も感じるようになるものなのかなと思います。人は支えて支えられて生きているんですもんね。悪い事をしなくても、そうやって死というものは必ず誰にでもやって来る――それを知れば知るほど、死は重く、苦しいものとなる。でもそれを知ることが大人になることであり生き続けるということなのかな‥‥。

健次郎が澄子さんの死を乗り越えられていない頃は、苛立ちや悲しみ・喪失感がこちらにも痛みとして伝わってきました。國村さん上手いなぁ‥‥。いや本当、外面も内面も。上手い役者さんなんだなと思いました。お陰で病気の痛みで頭を押さえてしゃがみこんだシーンを見てから、結果が分かる土曜日まで怖くて見る気がしませんでしたから‥‥(上手いのも困りもんだなと我が儘を言ってみたりする)。それだけ私にとっては芋たこのキャラクターの中でも非常に思い入れのある登場人物だったのかもしれません。兎も角生還してくれてよかった‥‥。

子供達もただただ泣いていた子供の頃との対比がよく描けています。
母の死を経て、喜八郎の死やイシさんの死を受け止めてきた力なのかなと思いました。勿論、年も重ねていますし。心配して無いのではなく、「お父ちゃんなら大丈夫」――そう晴子が「お兄ちゃんやから」と言ったように、きっと子供たちもそう思ってたでしょうね。

1週間という期間でこれだけの数の死を描けたのはすごいなと思います。
勿論、伏線があったからだと言えるでしょうが、それにしてもここにまとめて持ってきたのはすごいです。

澄子さんが亡くなった直後の家の中の混乱振り。数年後の落ち着き。時間も助けてくれたんでしょう、皆が乗り越えられたということを語るに充分なシーンでした。健次郎を個別に見ても、忘れていた笑顔をようやく取り戻したということが目で見てわかります。それがあって、町子との出会い、プロポーズへと繋がったんですね。今ようやく明かされるこの流れ。憎い‥‥演出。

細かく言えばキリが無い1週間でした。はい。
by dugong156 | 2007-03-18 23:12 | テレビ